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そして、2学期が始まった。
「君・・・?誰・・・?」
とクラスの男子に話しかけられた。
え?新手のいじめ??高校生にもなって??
関取だけじゃ飽きたらず。
見えるのに見えない振りするあの伝統的ないじめ???
「高木沙都子だけど?」と私は答えた。
「えええぇぇぇぇぇ!!関取??美人になりすぎでしょ!!」とその男子が叫ぶ。
「え、美人?」
私が?なんの冗談なのだろう。たしかに、ちょっと痩せたかもしれないけど・・・。そう言われて思い出すと、お腹はベッコリへこんで、そして、胸は大きいいままだった。
「そういえば、男子の視線が結構ちがうような・・・」
と思いながら、二学期、登校初日は終わった。
「私が美人・・・?」言われたことのない言葉にとまどいっぱなしだった。
「なぁ、高木ちょっといいか」
と、男子に引き止められた。
「うん」
いいですけど、と振り向いた。その人は大樹くん。
「好きなんだけど、付き合ってくれない?」
と、クラスいちばんのイケメン。大樹くんが顔を赤くしながらそう言った。
「えっ!?」
私は言葉にならない言葉をだしていた。
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