第1話『好きなんだけど』

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そして、2学期が始まった。 「君・・・?誰・・・?」 とクラスの男子に話しかけられた。 え?新手のいじめ??高校生にもなって?? 関取だけじゃ飽きたらず。 見えるのに見えない振りするあの伝統的ないじめ??? 「高木沙都子だけど?」と私は答えた。 「えええぇぇぇぇぇ!!関取??美人になりすぎでしょ!!」とその男子が叫ぶ。 「え、美人?」 私が?なんの冗談なのだろう。たしかに、ちょっと痩せたかもしれないけど・・・。そう言われて思い出すと、お腹はベッコリへこんで、そして、胸は大きいいままだった。 「そういえば、男子の視線が結構ちがうような・・・」 と思いながら、二学期、登校初日は終わった。 「私が美人・・・?」言われたことのない言葉にとまどいっぱなしだった。 「なぁ、高木ちょっといいか」 と、男子に引き止められた。 「うん」 いいですけど、と振り向いた。その人は大樹くん。 「好きなんだけど、付き合ってくれない?」 と、クラスいちばんのイケメン。大樹くんが顔を赤くしながらそう言った。 「えっ!?」 私は言葉にならない言葉をだしていた。
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