邪魔者は、あたし?

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そして、その日の下校時間。 「えっ?一緒…に?」 そんなあたしの気持ちに追い打ちをかけるような出来事が起こった。 いつものように教室までユリが迎えに来てくれた。 そこまでは良かった。 だけど、ユリの隣にはあの岡崎さんもいて。 一緒に帰ってもいいかな?と彼女にそう言われた。 「岡崎さんも帰る方向同じみたいでさ、別にいい?よね?」 「…うん」 たまらなく嫌なのに。 あたしはユリに、うん、と答えて。 何で?って思いながらも、一緒に駐輪場へと向かった。 そしたら… 「あれ?今日は岡崎も一緒?」 「うん、混ぜてもらっちゃった」 「あ!そっか、帰る方向同じだって言ってたっけ?」 いつものように駐輪場であたし達を待っていた涼とハルは、それを平然と受け入れた。 「じゃ、いくべ」 そしてそう言って、それぞれ自転車へまたがっていく。
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