第1章 混沌。

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僕は1人だ。 「よう!息子!」 ありえない。 「息子?おーい」 ありえない!ありえない! 「聞こえてないのか? おーい。息子!」 ここは、僕の部屋だ。 ここ数年トイレの時以外は、部屋から出ていないし、毎回ちゃんと鍵はかけている! 出るときも、入るときも! 「おーい。 それ楽しいかい?」 ゲームのコントローラーを持つ手が震えてしまう。 何故だ!何故だ!! 何故、僕の隣に幼女が? しかも、何故年上の俺を息子扱いしてやがる! 「聞けよぉ~。息子ぉー」 なんだよっ!等々頭がおかしくなっちまったか? 幼女は、緑色の長い後髪を引きづりながら、僕の背中に飛び乗ったり、菓子食ったり好き放題してくれやがる! だが、数年の引きこもり生活が、あだとなって、話しかけ方を忘れた。 「構ってくれないと、チューしちゃうぞ!うーっ。」 「やめろっ!!」 久しぶりだした声がこれかよ! 僕は、慌てて幼女を振りほどく、そして、布団の中へ逃げ込んだ。 「息子~。 あそぼー?」 「なんなんだよ!? お前と遊ぶほど暇じゃねーんだよ!」 「息子のケチ! 大地といい!息子はケチだ!」 「ケチでもなんでもいいから! 早く成仏してくれぇー!」
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