第3章 死神の少女

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そう本能が理解した僕は、ゆっくりと振り返り、逃げようとした。 「あの!お待ちになって。」 「うぐっ!?」 言葉と行動は時に一致しない。 僕は、後襟首を掴まれ、退路を失った。 「は…はひ?」 「お水……ありがとうございます。」 「ひぇ…ど…どうも…… それじゃあ!!!」 「待って!!」 「うげっ!?」 更に強く引かれ、首がしまる。 苦しい…………。 僕は大地を必死に叩き、ギブアップするも、手を緩める気配がない。 「私……この街に来たの初めてで…良かったらご一緒させてもらえませんか?」 「ぐぅ………」 意識が飛びそうだ。 やばい!これは!! 僕は、皆に涙目で訴えた。 助けて…… こいつやばい。 あれだけガサツな所を見せておいて、今更猫かぶるやつにロクなやつはいない。 仲間にしちゃ絶対ダメだ! だが、そんな思いも虚しく、弥は満面の笑みでとんでもないことを言った。 「おう!ログフォースは来るものを拒まないぜ!」 「んごー?!」 (んー。 まぁ、今更1人や2人変わらないわねー。) 「お姉ちゃん! よろしくねー。」 「やれやれです。 まぁ、旅は道連れ世は情けとは言いますしそれに、そろそろ離していただかないと、シュウタの顔色が大変な事になってますしねー。」 「んー!!!」
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