ω出会いと再会と学校とω

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****************************************************** ガチャン 家の玄関の扉を開けると、静かな空間が広がっていた。 おじさんは仕事だよな おばさんは…あぁそういうや引っ越した次の日にパートの面接とか言ってたっけ。 おじさんとおばさん…そう俺は父さんと母さんと呼べないでいる。 嫌いとかそういんじゃない。 こんな俺にも向き合ってくれたし、感謝もしている。 ただ記憶にない二人をお父さん、お母さんと呼ぶのに抵抗があるのが事実だった。 「お兄ちゃん…!」 静かな空間に声が響いた。 階段を見ると、二階からヒョコッと顔をだした杏奈ちゃんがいた。 「杏奈ちゃん…ただいま」 「おかえり…お父さん仕事で遅くなるみたい。お母さんからも連絡があって、パート採用になったみたいなんだけど今日そのままそのパート先で飲み会があるらしくてそのまま参加することななったって…ご飯どうする…?」 てことは杏奈ちゃんと二人きりか。 別に変なことは考えてないぞ。 記憶にないとはいえ彼女は中学3年生の妹だ。 そういう感情はない。 「あー…俺飯いいや。杏奈ちゃん適当になんか食べな?」 「あ、…わかった…」 なにか言いたげそうだったが、杏奈ちゃんはそのまま部屋に戻った。 いつもこんな感じ、 杏奈ちゃんもそう思っているだろうが気まずい はじめて(俺的に)杏奈ちゃんとあったときは 「大好きなお兄ちゃん!!!無事でよかった!!!もうどこもいかないで!!!」 と泣きながら抱擁された。 だが、記憶を失った俺から出た言葉は 「誰?」 まあそれはおじさんおばさんに対しても同じだったが それから気まずくてしょうがない。
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