異界技術の革命者

鍛錬

能力で調べて鍛錬を始める事、早2年。俺は3歳になった。

俺は情報という物が、知識として知っていても生で見聞きする物とはまた違うのだと久しぶりに体感していた。

◇

「へぇこの子があいつらの子か」

ある朝俺は目を開けると目の前で知らない男が顔を覗き込んでいた。

「てい」

「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッ！目がぁ！？」

俺はとりあえず目の前にあった顔、特に目の部分に向けて握り拳を放った。

男は寝ていた子供が目を狙ってくるなど想定していなかった様で反応できなかったのか眼球の白眼に直撃し、日本において、色々と彷彿とさせる叫び声を上げて地面に転がりまくっている。

「お前は何をやってるんだ」

俺のいる部屋の扉にもたれ掛かっていた父さんはゴミを見るような目を転がる男に向けている。

「ぐ、ぬぅおおおおおお・・・ふぅ。いやぁ、悪い悪い。まさか眼球をグーパンされるとは思わなくってさ」

「流石俺の子だ。よくやった」

「おい、そこは普通叱るところだ」

父さんは俺の頭を撫でて褒めてくれた。

「黙れ害虫。どっから湧いて出たんだ、まったく」

「だれ？」

父さんが害虫呼びするとか何したんだ。そう思って聞いて見ると父さんは渋い顔をして言った。