女になりたい

オレの1日

朝は５時起床。
朝食とお弁当を作る。
子供を起こし、食事と身支度の世話をする。
妻に食事を出し、送り出す。
掃除、洗濯をし、ゴミ出しし、
ぐずる子供を無理矢理自転車に乗せ、
３０分走り幼稚園に送って、出勤。

毎日の家事なのに、なかなか段取りも手際も上達せず
会社に遅刻する事も多い。
上司のウケも悪い。
出世は遠いと感じる。

３時、子供の幼稚園から電話。
急に熱を出したらしく、
会社を早退して引き取りに行く。
女性上司の苦り顔が目に焼き付く。辛い。
とにかく幼稚園に急ぐ。

熱でぐったりした子供を引き取る。
病院で診察。
薬をもらって帰宅。
おかゆの作り方がわからず、
妻に電話して聞くが、忙しい所じゃまするなと叱られる。
どうにか拝み倒し作り方を聞き出し、作る。
熱があるくせに遊び食べする子供になんとかおかゆを食べさせ、
薬を飲ませて布団に入れる。
なかなか寝ない。絵本を読み聞かせる。
２時間かかってやっと寝た。
ぐったり。
休みたいが、夕飯を作る時間だ。
いつもより１時間程遅れている。
頭をフル回転させ、なんとか食べられるものを作る。
妻帰宅。
がんばって作った夕飯だが、お気に召さなかったご様子。
途中で箸を置き、無言でバスルームに消える。

ヤバイ！と思った瞬間、貞操帯に電流が走った。
痛い、なんて言葉じゃとても足りない衝撃が体中を駆けめぐる。
辛い。

どうしてこんな事になってしまったのか。