その12 {別荘不動産}

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伊佐シン (死人) 「なぜこちらじゃ、ダメなんですか…?」 シンがワタシの視線を追い 安い方の物件を指差した 担当員(♂) 「ああ…その別荘も確かに お客様の条件にぴったりなんですが わけあり物件でして…」 担当員が言いにくそうにする 如月ヴィオラ 「ここでは何があったんです?」 ワタシは意を決して訊ねてみた 担当員(♂) 「はい…一家心中があった別荘なんです… 家族5人暮らしで…母親が 突然、発狂して3人の子供を刺し殺し 夫を絞め殺して… 出るんですよ、この物件… 母親の悪霊が!」 ワタシは息を呑んだけど シンは涼しい顔をしてる 伊佐シン (死人) 「望むところだ…! ここにしてください」 …!そ、そっか… シンはゾンビだった 担当員(♂) 「…わかりました 今日お時間ありますか? お見せしますよ。」 ワタシとシンは顔を見合わせて頷く 如月ヴィオラ 「ありがとうございます! お願いします!」 ワタシ達は不動産屋さんの車で その別荘に向かった… 数時間が経ちお昼時、ワタシ達は 森の入り口につく 担当員(♂) 「ここからは徒歩で 行きます…こちらへ」 ワタシ達はその案内で森を進む…
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