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伊佐シン
(死人)
「なぜこちらじゃ、ダメなんですか…?」
シンがワタシの視線を追い
安い方の物件を指差した
担当員(♂)
「ああ…その別荘も確かに
お客様の条件にぴったりなんですが
わけあり物件でして…」
担当員が言いにくそうにする
如月ヴィオラ
「ここでは何があったんです?」
ワタシは意を決して訊ねてみた
担当員(♂)
「はい…一家心中があった別荘なんです…
家族5人暮らしで…母親が
突然、発狂して3人の子供を刺し殺し
夫を絞め殺して…
出るんですよ、この物件…
母親の悪霊が!」
ワタシは息を呑んだけど
シンは涼しい顔をしてる
伊佐シン
(死人)
「望むところだ…!
ここにしてください」
…!そ、そっか…
シンはゾンビだった
担当員(♂)
「…わかりました
今日お時間ありますか?
お見せしますよ。」
ワタシとシンは顔を見合わせて頷く
如月ヴィオラ
「ありがとうございます!
お願いします!」
ワタシ達は不動産屋さんの車で
その別荘に向かった…
数時間が経ちお昼時、ワタシ達は
森の入り口につく
担当員(♂)
「ここからは徒歩で
行きます…こちらへ」
ワタシ達はその案内で森を進む…
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