1,私の日常

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峰丘高校二年二組には虐めがある。 どこの学校にでもあるであろう。 周りにバレないように虐めることも出来る時代だ。 私の学校の場合、クラスのカースト制度で、位が高い者が低い者に対して主に虐めをしているパターンだ。 私、平松楓はクラスのカーストは真ん中か、ちょい下くらいだ。 私の下には、まだ下にいる人達がいるためか虐められないで済んでいる。 助けようとは思わない。助けたら今度は自分が虐められることになるからだ。 だから、見てみぬフリをして毎日を過ごすことにした。無論、虐めは良くないものだと思うが、自己防衛というものだ。 幸いだが、私には友達がいる。 高校から仲良くなった、相田紗栄子だ。 大人しい感じの女の子(と、周りから思われているだけ)で、髪が真っ直ぐの黒髪ロングなものだから、クラスの男子からは大和撫子と言われている。 …意外と鋭かったりもするんだよ。 この子。 「また、虐められているね。石川君」 「そう……だね」 紗栄子は、まるで見てはいけないものみたかのように無視をしている。 そりゃそうだ、変に関わって庇ったりなんかでもしたら今度は自分達が対象になってしまう。 そう、だから私達は見てみぬフリをするのだ。
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