1,私の日常

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「私も、早くここを抜けたいとは思っているよ」 これは、本心のようで本心ではない。 もちろん、早く治したいのもあるが学校に行きたくないというのもある。 私は一体どうしたいのか、良く分からない。 「学校、行きたくない?」 「っ!…」 日向は私の顔を覗き込むように体を傾けた。 じっとこちらを見る彼に私は目を逸らした。 私の顔をみるその表情は、私の心を読んでいるようにも見える。 悟られなくなかった私はそんなことないよといい、ベンチに座った。 「そうか?俺には学校行きたくない感じがしたから」 「学校は…行きたいよ」 小声で話したからか、日向には聞こえなかったかもしれない。 でも、日向は何も言わずに私の隣に座った。
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