第2章

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「美龍空、俺は君に敬称で呼んでほしくない。 俺自身が望み、許可したことだ、なぜ美龍空が罪に問われる?」 王子は美龍空の頭を優しく撫でた。 不意をつかれたその手の温かさに、美龍空は左右に振っていた首を止める。 「アッシュと呼んで? 友達と話すように俺と接して? 約束してくれたら、今日は帰るよ。」 王子を友達として扱うだなんて、到底できそうにない。 だが、そうそう毎日彼がここに来ることは無いだろう。 特に、彼は忙しい。 きっともう来ない可能性もある。 ならば、早く帰ってもらおう。
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