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「美龍空、俺は君に敬称で呼んでほしくない。
俺自身が望み、許可したことだ、なぜ美龍空が罪に問われる?」
王子は美龍空の頭を優しく撫でた。
不意をつかれたその手の温かさに、美龍空は左右に振っていた首を止める。
「アッシュと呼んで?
友達と話すように俺と接して?
約束してくれたら、今日は帰るよ。」
王子を友達として扱うだなんて、到底できそうにない。
だが、そうそう毎日彼がここに来ることは無いだろう。
特に、彼は忙しい。
きっともう来ない可能性もある。
ならば、早く帰ってもらおう。
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