ランキングに載りたい!

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通路反対側の店は、変わり種がウケてヒットした週間ランク常連の店。 美人の店員を何人も雇って繁盛しだした店もあったか。 行列の先頭を探ると、その先にあるのは全てがランカー店だ。 彼らは他の無名店には目もくれず、ただただ人気店にのみ並ぶのだ。 このエリアにどれだけの人数がやってきても、ランカー店や人気店は商店街の入り口を固めているため、客足もそこで止まってしまう。 こんな奥まった場所にある、無名店まで来る人は極めて稀だ。 うまくいってるとすれば女性をターゲットにしたり、今までにない商品を生み出して運良くヒットした店くらいだ。 大繁盛とまではいかないが、そこそこに賑わっている。 少なくともうちなんかよりは、ずっと……。 今日何度目かわからないため息を吐きながら店内に戻った。 出店して間もない店内は、まだ木の匂いがはっきりと感じられる。 それが一層気持ちを沈みこませる。 「まだ始めたばかりなのに、もうクライマックスか?」と煽られているような気がして。 カウンターの隅には、商店街の店に配られる速報が置かれていた。 読んでいたら感情が昂ぶってしまい、そこら辺に叩きつけてそのままにしていた物だ。 この商店街速報には各店が投票されたポイントが掲載される。     
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