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運命なんて信じていない俺は
ただただ気持ち良ければいい。
...俺が満たされるなら、な。
放課後の視聴覚室。
いつもなら誰もいないが今日は違う。
机が軋み、荒い息遣い。
それだけで十分だろう。
非日常に背徳感を感じるのも、もどかしい刺激に脳を溶かされるのも悪くない。
ただ、冷静にこんな事考えられる程生ぬるいんじゃ困る。
「...っ...アッ...」
「は?早すぎね?」
「えっ...?」
「チッ...糞チンか。
大人しく鎮静剤飲んどきゃよかったわ」
「え、何言って
「終わったんだろ?」
「...うん」
「お疲れ、次はないから
この事、喋んなよ。んじゃ。」
今日はハズレ。
相手は隣のクラスでモブのβ。
ちゃんと避妊させたし俺も避妊薬飲んだからだいじょーぶい。
進学校ってのは頭が固くてこういう欲求不満に気付いてない奴らが沢山いる。
だからこうやって何となくの勘で溜まってそうな奴を誘って行為に至る。
まぁ未だにアタリを引く確率は14.9%と低くて低くて仕方が無いんだけどな。
学年1位の学力を持つ俺は、残念ながらその学力の代わりに貞操概念を母体に忘れてきたらしい。
上手くやってるから別に何も無いけど、きっとこの事が家族にバレたら姉達が大いに嘆くだろう。
呆然とするモブ男を横目に服を整え、視聴覚室から出る。
とりあえず便所で処理しねーと、...こんな汚い状態でウロウロできねぇ。
あ、あと鎮静剤な。
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