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結局さ、「朝イチでタケシを連れて帰ります。」って言って、家を出てったんだよね。
ゴメン、違うな。
その前にスゴく強気で罵ったんだ。
「ふざけんな!怪我させたのは、お前だろ!」って言ってね。
だけどさ、誰にも認められないとか、言われちゃうと、思ったよりも俺、凹んじゃっててさ。
偶然雄吾君に見付けてもらって、話聞いてもらって、で、タケシに会えた。
逃げ出したいくらい、あの時は不安だった。
覚えてる?「俺を捕まえて離すな。何があっても、誰に何を言われても。」って、タケシが言ってくれたの。俺の不安、全部タケシが吹き飛ばしてくれた。
だから俺、お父さんに会いに行って、俺自身を認めてもらえるようにって思えたんだよ。
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