その階がアレの時…
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そして1010号室に戻ると、周りから白い顔のようなものが近付き、彼女を飲み込んでいった。 「行っちゃだめ――!」 サヤは叫びながら、必死にドアに体当たりした。 が、無駄だった。 サヤの通報で駆けつけた警官がカギを壊し、部屋に入った。 が、室内には何の異常も痕跡(こんせき)も無く、清掃員の姿も無かったのだ。
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