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しゃしんを眺めても 中々ぼくが見つからない やっと見つけたぼくも なにかが違う 「こんな笑くぼあったかな」 むかしを語るとき 中々ぼくが見つからない やっと出てきたぼくも なにかが違う 「こんな大きな声だったかな」 僕は本当にこの子ですか 僕の中のこの子は 今は何処にいるのですか 小さなぼくが枯れないように 時折水をかける 今の僕にも未来の僕が 水をかけてくれてるのかな 空を仰ぎ 朝の陽を浴びた 地に足を付けた僕は 飛び方を知らない シックな服を好み 常に誰かと歩く そりゃ見つからないよね 服は雨に濡れて 顔には覆面を重ねて 小さな心は いつかの土砂で埋まってる どうりで重たいわけだ 僕は今何処にいるのですか 僕はこれから何処に向かうのですか 大きな僕が枯れないように 優しい声をかける 未来の僕は今の僕に きっと優しくないだろうから 空を仰ぎ 星に包まれた 今日が過ぎ明日が来て またその次の日が来て 星が太陽に変わるたび 僕はぼくに憧れぼくに妬く
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