第一章

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ある日海に瓶が浮かんでいて その瓶は青くて 海に浮かんでるのさえ 気が付いてもらえなかった 中では花火の燃えカスの横に おにいちゃまと お友達が 座り込んでいた 瓶にはラベルが貼ってあって 「思い出と叶えたい夢」と書いてあった いつまでもいつまでも 空と海の青の中で 過ごしたい鬼いちゃまとお友達の 夢がかなった   かなった夢は 誰にも気が付かれずに 瓶の中で叶った 瓶の中だけで 瓶の中だけで いつまでもいつまでも 次の花火を待つ 鬼いちゃまの妹も 瓶の中だ 花火を入れたときに 瓶に吸い込まれた 青い瓶を選んだ鬼いちゃまと妹は 青い青い空と海を独り占めできて 永遠に漂う 誰も拾わない そのうちに海水が入り 人魚姫にしてもらい また あなたの生活に入り込むだろう とても悪質な妖精だ 今 私の周りにまたいる 人魚姫と王子ごっこの妖精のままで海からでてこなければいればいいものを と私は思ってる 奴らはずっとそうやって生きてきてる ほかの魚に迷惑だよね 人魚姫
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