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なんてことはない(笑)が、やはり、私の胸に視線を向ける人間は、男女問わず、多かった。
私は、そんな視線を無視して、路上に立っていた。
人を待っていたのだ。
まもなく、私と同じように、変装した長身の人物がやって来た。
「…お姉さん?…」
と、私に語りかける。
「…そうだ…矢田トモコ、35歳、特技は書道…日本を代表する総合電機メーカー、クールの社長夫人のセレブさ…」
私は言った。
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