Prequel とある夜の出来事

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3人と仲良くなれたのもその咲の社交性が切っ掛けになって私の手を引いてくれたから、私も別に内向的な性格じゃないんだけど、咲の様に猪突猛進、当たってダメなら砕けても良い精神には流石に尊敬してしまう。 「マーヤ!今度の週末何もなかったよね?」 「ないけど…サーヤ、ピアノは?」 「1日くらい平気よ、折角遥達が気晴らしに行かない?…って誘ってくれたんだよ、行かない手なんてなくない?」 「まぁ…サーヤがそう言うなら私は構わないけど、文音も恵も予定ないの?」 「あたしたちだって舞と同じでハルが大丈夫なら断らないわよ、ねぇ…アヤ?」 「そうね…私達は遥の様に習い事をしてる訳じゃないから、基本的にハルがフリーなら私達も全然大丈夫、でも、ピアノの発表会近いのに咲は大丈夫なのかな?」 「本人が大丈夫って公言してるんだから、本当に大丈夫なんだよ…何と無く解る、付き合い長いから」 「そか、2人は幼等科からの幼馴染なんだっけ…なら、舞の言う通りかもね」 「うんうん…」 私とサーヤが幼馴染みだと言う事は女学院全体の子や教師達も知っているからサーヤが手を離せないと私に見解をしてくる子は後を絶たない、まぁ、大概その通りになるから仕方ないんだけどね。 「マーヤ!土曜日の午後1で大丈夫?」 「あ、うん!大丈夫」 2人と雑談している間もサーヤは遥と予定を決めては私達にそれを振って確認してくる、ふと遥と話すサーヤの笑い顔を横目で見ると何だか妬きもちみたいな物がでるんだけど勝手知ったる三人娘だからそれもすぐに収まった。 「………咲、そーゆー事で宜しく!」 「了解、遥…再確認だけど土曜の午後1時に中央公園噴水広場…でOK?」 「うん!OK!!」 再度確認を済ますとサーヤは私の側に戻り、遥も文音と恵の所へ戻り5人で校門を出た所で手を振り合って別れそれぞれの帰路に着いた…生徒の往来が無くなった通りに入れば私とサーヤは手を恋人繋ぎの様に絡ませそれぞれの自宅に帰る、その頃三人娘はアヤを中心に両腕をハルとメグが腕組み状態の何とも不思議な感じで歩いていたが、途中でハルポツリと。 「あの子達位だよね、私達の関係も気にしないで友達してくれる子達って」
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