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ディランをじっと見てフレイヤが言った
「まず謝らせてください。あなた自身がおかしいのだと思い込んでおりました」
「・・・ははっ!あいかわらず容赦無いな・・・君が謝ることないさ、おかしかったのは事実だ」
「今、ディラン様は自分がおかしかったことを理解していらっしゃる、それはここが母上の居る場所より遠くの場所だからなのです」
「母上のせい?」
「失念しておりました、貴方が小さいときは偉ぶっては居ましたが、ちゃんとメイドや護衛には感謝の言葉をかけ、ねぎらっていたことを」
「そうだったか?あまり記憶にないな」
「あなたがおかしくなったのは今思うとライアン第三王子、ザグレブ第二王子が頭角を現し周りから王太子に押す話が少しずつ上がって来た頃です」
「あの者たちは優秀だ、今は当たり前だと思っている」
「私が7歳か8歳のころだと思います、母様のクルミーナ様から負の魔力が感じられるようになったのは、その時は魔封じの強化で落ち着きました。まさか自分の子どもに呪いをかけるとは思いもよりませんでした」
「呪い・・・母上が私に・・・」
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