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「こんなに幸せでいいのかな・・・」
どうしても、幸せがいつか途切れてしまうと考えてしまう。
私の悪い癖。
「いいんだよ。
これからもっと幸せだと感じてもらえるように、頑張るし。
ルカがそう想ってくれることが、僕にとっての幸せだからね」
そう。
この、昔はとてもチャラく感じた憂くんの言い方も、
今はとても安心できるもの。
憂くんがそれを本気で言ってくれていると解るから。
そっと体を起こしてキスをすると、それを受け止めて私をシーツに縫い付ける・・・
憂くんの優しい唇が暖かくて、愛おしくて、
全身で受け止める・・・
「あ・・・
やっぱり起きちゃったみたい・・・」
さくらのぐずり声がモニターから。
いい所で最近は中断される。
でもそれも、幸せな瞬間。
「いいよ、僕が見てくる。
さくら、僕の子守歌結構好きなんだ」
おねがい。
待ってる。
おしまい
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