第一話

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明くる、月曜日。やはり自分のデスクにはパイン味の飴がひとつ置いてあった。 何とも言えない感情が芽生える。 彼は、どういうつもりなのか。 金曜日に頼まれる仕事は、営業補佐でも出来る仕事。 デスクに置いてある飴を取ると、大きなため息をして引き出しにしまった。 「そういえばさ、昨日営業部の沢木君。また告られてたよ」 会社の近くのパスタ屋さんで優とランチ。 安くて美味しいと評判のお店で、頻繁に利用していた。 「大阪支社から研修でここに来てる営業部の女の人いるじゃない?あの人だった」 「あぁ、難波のマドンナ?」
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