プロローグ

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「何があっても、琴音は僕のところに戻ってくるんだよ…たとえ、何があってもね…」 この言葉を、何度も聞いた。 その通りなんだろうと思っていた。 どんなに別の人に思われても、心のすみに残った志信の言葉と体に刻まれた志信の痕跡は、決して消えるものではなかった。 私の帰る場所は決まっていた。
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