始まりの詩<ウタ>

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始まりの詩<ウタ>

小さな世界の大きな舞台(ステージ)。 狂った演劇(ぶたい)を始めましょう。 僕は、君の悪の御手伝いをしてあげる。 悪と言っても、君はエキストラ(トランプ兵)だけど。 そう、だから。 絡繰り絡繰り、操り姫(にんぎょう)は眠りの中。 さあ、始めようか。 君と僕の人生舞台(ドールステージ)。 水辺に聳える高い塔の、最上階に暮らしてる。 其処に棲むのは、独りぼっちの王様。 絡繰り、絡繰り、操り眠り姫(にんぎょう)。 おやすみなさい。 おやすみなさい。 総ての負を、背負いながら。 散りゆく華は、さぞ美しかろう。
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