第三章 異世界ラ・グランデ

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この世界の勢力図についても説明しなければならないね・・・・・・。 東西南北に長いスペリオーレ大陸においては、主要なものとして、東方にセントチナ帝国、北中部~東北方に広がるグレムリン帝国、西方にユーレピア連合、があり、その間に中小諸国家が在る。概して言えば、西方は他種族との融和が進んでいるが、中部~東方にかけては自民族至上主義思想で他種族及び他民族排斥が強い、というか、民族及び種族浄化と旗印を掲げ、迫害や虐殺、奴隷的扱いを行って来ている。 そして、セントレジス大陸は主として南北に長く、北はニューヤーク連邦、南はラチン諸国家連合が在る。南北共に、先住民、ユーレピアやその他からの移民が混在している。 ダーカント大陸は魔族が住んでいるという事らしい。 地図を大まかに描くと、セントレジス大陸を中心とすると、西方にスペリオーレ大陸、東南に東方にダーカント大陸となっている。 世界の勢力図としては、先に挙げたユーレピア連合、グレムリン帝国、セントチナ帝国、ニューヤーク連邦、グレートサクソン連合王国、ヤーポン皇国という風になっている。グレートサクソン連合王国は、セントレジス大陸の西方でスペリオーレ大陸の間、ヤーポン皇国は、同様であるがセントレジス大陸の東方にある島国である。 ヤーポン皇国について説明すると、天王と呼ばれる現人神、人間の形をした神様、が建国したとされ、世界最古の王室として存在している。民族として、勤勉で発想力も高く、スペリオーレ大陸から伝わって来た文化や技術及び、渡来してきた他種族や他民族の文化や技術を昇華・発展させて来た、それは軍事から日常生活に至る迄様々である。また、籍と呼ばれる住民管理システムを作り、最初は租税を確実に徴収する為であったが、現在では他国からのスパイや不法入国者の見つけ出すのにも有効活用されている。僕に関しては、孤児を養子としたという風に届けているらしい、勿論知人の孤児院を開いている人と口裏合わせをして、らしいが。 長ったらしく説明してきたが、こんな感じで、12歳を迎える事になった。恥ずかしながら、僕は、グレンさんやサラさんがどんな仕事をしていて、どんな役職を担っているのかは知らなかった。彼らが話す事無かったし、僕も尋ねる事が無かったし、必要が有れば話すだろうという感じで、僕の無関心もあるけどね。
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