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「もしもって――、どういうこと?」
「え?」
「もしも好きって――、どっちなの?」
「……」
「俺の事好きなの?そうじゃないの?」
「……」
「どっちなの?」
「……」
「俺は――、もしも、じゃないほうがいいなって、心の底から思ってんだけど」
「え……?」
「俺も麻里の事好きなんだけど」
「……嘘」
「嘘じゃないよ。本気だし、この汗みてよ。マジで滝のよう」
その言葉の通り、佐々木は汗だくだ。
シャツが微妙に張り付いてるし、額から汗が滴り落ちている。
「……ほ、ほんとだ……。どうしたらそこまで汗びっしょりになっちゃうの?」
「あぁ、それはね、って、そこの説明はあとでいいからさ。俺の事好きなのか?」
すっごい必死の形相に私の胸のドキドキがどんどん大きくなる。
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