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あと一人なら呼べなくもないけど、次のヤツが使えるタイプだという保証はない。
文字どおりの大博打なわけで、これぐらいの不協和音程度でギャンブルに出るわけにはいかないね。
まぁ、とりあえずは魔人王を倒すのが目的なわけで、プロセスなんかどうでも良い。
あのクソ野郎に奪われた力を、早く取り戻さなくては。
……だから期待してるよ、タクミ?
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アイリスは良く笑うようになった。
元々そういう子だったのかもしれないが、初対面の時とのギャップに驚かされる。
「タクミ様、今日もお食事をご用意しました!」
「そ、そうか。今日はオオトンボってやつか?」
「そうですそうです。炒って食べると美味しんですよ。ヤミツキになること請け合いですよ?」
「そうなのか、それは楽しみだな」
オオトンボってのは文字通りでかいトンボだ。
アカトンボというタイプのふた回りくらいでかい種で、魔人族のポピュラーな食材なんだとか。
ちなみにどっちも食用らしいが、でかい方が食いでがあって好まれるんだとか。
「普段は8匹くらいしか獲れないんですけど頑張りました! 13匹ですよ13匹!」
「んんーーこれはやれって事だよなぁ」
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