第1章 出会い

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「触らないで!」 バシッ! スローモーション。 目と目が合ったと思ったら、君は泣いていた? 左頬がジンジンするけど、今はそれどころじゃない。 このチャンスを掴んでやる!! 走り去っていこうする君を捕まえようと、俺は無我夢中で追いかけた。 君は足が速かったんだね。 元陸上部の俺の足でも、なかなか追いつけないなんて。 揺れる黒く伸びた髪にあと少しで手が届きそうなのに。 君の背中はまだこんなにも遠いのか……。
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