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「よかったわ。見込み通りね」
表情から察せられてしまったらしい。
そして、あまり深く考えたくはないが、見た目ですでにそう捉えられていたことも発覚する。心が折れそうだ……。
でもこれ、童貞キラーのお姉さんがあわよくばお相手してくれるのでは……?
「ああ、ごめんなさいね。でも安心して?あなたの魔法使いの素質はこれで揺ぎ無いものになったわ」
「あれか。魔法使いってやっぱり三十年貫くとなれるとか……」
「そういうわけじゃないわ。でも、そうね。全く関係ないわけではないかしら」
「そうなの?」
「性欲はため込めばため込むほど魔法使いにふさわしい存在になるわ。多分だけど、ね?」
俺、自家発電は盛んだけどいいんだろうか。
「さて、今すぐしておきたいこととか、未練とかあるかしら?」
「この流れでそう言われると、一回くらい経験しておきたかったなあとしか言えない」
「あら、それはだめよ?あなたは大事な魔法使いなんだから」
一歩こちらに近づき、こちらを見上げるようにいたずらな表情を見せる。思わずどきっとする仕草に期待が高まる。同時に慣れない状況に言葉を失っていると、話を進められる。
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