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尚も刻を告げる鐘は鳴り続ける。
「遅刻してすみません!」
「君は転校生の…!」
一人の男子生徒が息急ききって入室、同時に先生の顔が上気する。
「そんなに紹介したかったんだ!」
声高にリアクションする歴女はさもどうでも良さげだが一応念のためメモノートを取り出した。彼の家系を調べる手掛かりにするつもりか。
「兵庫から転校して来ました浅野です。」
「!?」
「浅野くんは赤穂藩の末裔です、賎しい家柄では無いので皆さん仲良くして下さいね。」
先生がここぞとばかりにドヤる。
お前の転入生紹介願望の由来はこれか。
いとおかし。
貴様の転入生紹介願望の由来はこれかは。
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