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松本良男さんは、陸軍飛行第78戦隊に附属する
独立飛行103戦闘中隊のパイロットだった。陸軍飛行少尉。
札幌市の中学から、東京の拓大に進学して、体操部にいた。
そして、在学中に陸軍を志願して、甲種幹部候補生になり、
航空科に転科して満州に行った。
乗った飛行機は、95式練習機(赤トンボ)、2式高等練習機、97式戦闘機、1式隼戦闘機、2式単戦闘機
3式飛燕戦闘機となる。2式単戦闘機は9時間しか経験がない。
小沢隊長にスカウトされて、軍曹の幹部候補生の時に
独立103中隊に属した。
他のパイロットは、皆先輩のベテラン少尉と中射で、下士官は松本軍曹だけだった。
小沢大尉のマンツーマンの指導により、少しずつ上手くなってきた。
撃墜した敵機は、A20双発爆撃機×2、B24四発爆撃機×2、P38双発戦闘機×2、
P40戦闘機×2、F4F戦闘機×2、P51戦闘機×2の12機が撃墜確実。
その他、未確認撃墜数を含めると、20機位になると思われる。
松本良男さんの幹部候補生の時に、テストケースとして進級が早くされて
軍曹から見習い士官を飛ばして、少尉に任官している。
松本さんの後輩達は、元のシステムに戻されている。
海軍との共動作戦で、レンドバ島攻撃に参加していたが、断片的な記憶しか無い。
その時に、グラマンを落としている。
ツルブ基地に居た頃松本さんは、試験飛行に行きますと言っては
ラバウルに低空飛行で遊びに行っていた。
その事は、小沢隊長も良く知っていた。
意地悪な先任中射に、時々絞られた様だ。
103中隊の尾翼のマークはハートのマークを右に
90度回転させて真ん中に0が入る。
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