序章

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序章

     大きなる星、東より西に流る。  すなはち音ありて(いかづち)に似たり。  時の人の曰く、流星(よばいぼし)の音なりと。  また曰く、(つち)の雷なりと。  ここに、僧旻僧が曰く、流星にあらず、地の雷にもあらず、  これは(あめの)(きつね)なり。  その吠ゆる声、雷に似たるなりと。 ーー『日本書紀』より
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