3話 7/3

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僕は左翼を、下げ体を縦に起こして、過ぎてしまった砂浜に左旋回で急旋回! 翼を広げ、そのカモメらしい所に急降下した。 なんの鳥がわからなかった鳥が、下降するに従い視界を鮮明にしてくる。 …やっぱりカモメだ! 僕は着地して、波打ち際に波が来るたびに体が半分が波に覆われるカモメに近づいた。 …死んでるのかな? 波が3秒毎に僕の足にザバーンと打ち寄せ、足の先が少し濡れた。 『大丈夫?』 僕は声をかけながら、くちばしで、そのカモメの首をツンツンつついてみた。 どうせ死んでいると思っていた。 「うーん。」 しかし僕の予想とは裏腹に、苦しそうに声をあげた。 『うわっ!どうしよう生きてる。』 僕はどうしていいかわからない。 ましてや、僕は僕以外の渡りカモメを見た事も無い。 どう、話していいかもわからない。 僕はこの島でずっと1羽だったから。 どう話していいかとかは、わからないけど、今なんとかしないと死んでしまうのは直感で、わかった。 『大変だ!なんとかしなきゃ。』 僕はそのカモメの首を挟み、砂浜に引きづり上げて、看病をした。 打ちあけられたカモメは、翼に怪我をしていたが、魚を代わりに僕取りに行き、分け与え、分け与えると言うより、口に放り込み丸呑みさせたが正解だ! そして看病を続け夜になった。     
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