頭の意志と組織の意志

7/15
17638人が本棚に入れています
本棚に追加
/1030ページ
「それにこの時代も長くなって…この世から戦を無くしてぇってのもある。次の戦が終われば強国が一つになる。これで乱世も終わる。」 「………。」 そこから隆行の饒舌が続いた。 様々な言葉を綴っていたが、つまりは天下泰平を望んでいるとの事であった。 土居家が勝った場合は、歴史を知る隆行が、混乱の少ない長期統治のベースを作るため天下泰平を実現出来る。 野球部連合が勝った場合も、力が一極集中するため秩序が回復して天下泰平を実現出来る。 しかし、土居家と野球部連合が同程度の力を持ってにらみ合えば、秩序の回復は無く、混乱が続く、との事であった。 長い話である。
/1030ページ

最初のコメントを投稿しよう!