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そんなことを考えているうちにも車はどんどん進んでいく。
進んでいくうちに一軒の建物が近づいてくるのに気がつく。
ガソリンスタンド以外の建物は初めてだったので、当然のように建物に向かった。
車を駐車場に止めて近づいてみると看板にレストランと書いてあるのに気がついた。
そういえばカリフォルニアに来てからまだ何も食べていない。
そう思い出した次の瞬間にはもう店の扉を開けていた。
店の中の雰囲気は日本にもあるハンバーガーショップを思わせるものだった。
いくつかのテーブル席とカウンター席が並んでいる。
天井には大きな扇風機のようなものが付いていてお洒落だ。
カウンター席に腰掛け、メニュー表を見てみる。
英語は得意ではないがなぜか内容を読み解くことができ、その中で一つひときわ目につくメニューがあることに気づく。
カリフラワーサラダ
昨日母親のせいで軽くトラウマレベルになっていたのにも関わらず、どうしてもそのメニューが気になってしようがなかった。
なんとなく心のどこかでカリフォルニアのカリフラワーは美味しいのではないかという訳のわからない自信があったのではないかと思う。
私は店員さんを呼びカリフォルニアのサラダを注文していた。
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