∮名もなき詩∮

第1章【慟哭】

『ゴメン。オレ 彼女出来たゎ…』

時間が止まった。

息が 出来ない程の戸惑い。

私は？……なんだったの？

『お前のコト 好きやけど』

『やっぱり逢いたいときに
逢える人がいい』

この距離が また邪魔をする…

全てを捨てる勇気がない
そんな私だから 仕方ないょね

『でも お前には ずっと側に居て欲しい…』

ズルいヒト。

そんなコト 言われたら。

でも。

…貴方が 笑顔でいられるのなら
その笑顔を 見ていられるのなら

貴方の幸せが 私の幸せ

ずっと側に居るょ…ずっと。

泣きたい時は 抱きしめて
ずっと髪を 撫でてあげる

貴方を癒す為だけの【存在】でいい

切なく 苦しい恋心

それでも 『好き』は 止まらない…