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プルメリアの花言葉は“気品”や“日だまり”。
優美な花姿と上品な香りに由来するといわれ、常夏の太陽の光を浴びて多くの花を咲かせることにちなむらしいので、南国の首輪にぴったりという感じがする。
ちなみに私はレイを作ったことがない。
しかし、優君は興味があるのだろうか。
あまり結び付かず不思議に思い、首を傾げた。
「“レイ”の言い伝え知ってる?」
「言い伝え?えっと、満月の夜明けに、朝霧に包まれたままのプルメリアの花を集めてレイを作って好きな人に渡すことができれば願いが叶う、でしたっけ……」
「そう、それ」
私は少し自信がなかった。合っていてホッとする。
しかし優君が知っているとは驚きだ。
「今日花屋の人に聞いたんだよ」
「そうなんですか」
それなら納得である。首をゆっくり縦に振った。
「もし上手く咲いたら作ってみようかと思って。できたら胡桃に……」
優君が何か言いかけたが、「え、楽しそう。私も作りたいです」と遮ってしまった。
Eiry にプルメリアの生花が入ってきたことは、私が知る限り一度だけだ。
それも装花用で、ブーケとして店長が扱っただけ。
花が落ちやすいため、苗なら入るのだが。
「作ったことないんだ?」
「はい。お花たくさん咲いたら教えてください」
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