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米を炊飯器にセットした俺は、炊きあがる前にと、軽くシャワーを浴び、薄っすらと伸びた髭を剃ると、着古したロングTシャツにジーンズに着替えた。
しばらくテルくんと会ってなかったこともあり、我が家には大した食材がないが、あるもので見繕うしかない。
朝食が出来上がる前に、テルくんは起きてきた。
「おはようございます」
心なしか、不安そうな声に聞こえた俺は、料理の手を止め、振り返る。
少し青ざめて見える顔つきに、やはり少し調子が悪いのだろうか、と心配になった俺は、彼をすぐに座らせた。
料理をしている間、背中にテルくんの視線を感じている俺。
どんな想いで見つめているのかわからないが、彼の関心が点けっぱなしにしていたテレビの番組ではなく、俺の方にあるということに、変な優越感を感じていた。
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