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橋もっちゃん…
幾ら何でもなぜわたし…
HRの話なんて一切入ってこないよ…
「ひよりー!京本…いいじゃん~!」
「いいってどーいう…?」
「アタックしちゃえば~?ってこと。」
「まだ自己紹介しか聞いてないし、話したことないよ!?」
「せっかく我らが担任、橋もっちゃんがいいパスしてくれたんだしさ!」
「みっちゃんはさ、可愛いからモテるし恋愛が得意かもしれないけど、世の中には恋愛が苦手な人もいるんだよ。それが、私。」
「幼馴染として言わせてもらうけど、ひよりからモテるって言われるのは嫌味にしか聞こえない。」
「嫌味を言ったつもりはないよ…」
「と・に・か・く!まずは話してみて、京本君がどんな人か知って、あわよくば恋愛!」
「…ぅーん…」
「立花さん…」
「えっっ!はいっ!!」
ハハハハッ
「そげんビックリせんでも!お化けでも見たくらいビックリしよるね。」
京本君の噂ちょうど話をしていたら、後ろから本人に話しかけられてビックリしないわけがない。
「ごめんごめん!どうかした??」
「これまでの学校とバリルールが違うけん、聞こうかなと思って。」
「そうだよね、戸惑うよね…。京本くんはこれまでどこの高校に行ってたの?」
「父親が博多の人でずっと福岡にいたけど、転勤になったけん、この高校に編入したったい。」
「福岡か!行ったことないけど…明太子とか…ご飯が美味しそうだね!」
「バリ美味しいで、福岡のご飯は!今度行ってみ!バリいいとこやで!!」
「いいなぁ…。あ、それで聞きたいことって?」
「本当に東京の高校には朝課外がないと?」
「朝課外…?」
「知らないと!??」
「ぅん…」
「バリショック。」
「聞いたことないなぁ…」
「やっぱり福岡だけって噂は穏当だったんや…」
「多分そうだと思うよ。質問なんだけど、バリってどういう意味?」
「バリ!?ぅーん…超ショックって意味…かな!東京に住むから博多弁はあんまり言いたくないけん、何ていうか教えて欲しい。」
「超ショックでもいいし、凄いショックとか…でいいんじゃないかな?」
「凄いショック…使ってみるったい!」
『授業始めるぞ~』
福岡かぁ…
明太子くらいしかイメージないけど…
ちょっと興味湧いたな。
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