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「え?!瑠生、大学行かないの?!」
教室であたしはクラスメイトの彩乃とミドリとお昼ご飯を食べていた。彩乃は手作り弁当、ミドリは学食のパン。あたしは妹の美衣がお弁当を作ってくれたので、大好きな唐揚げに噛り付いた。
「大学なんていっても意味ないし。そんなとこ行くなら、あたしは働くよ。お金稼ぎたい」
「生活困ってるの?妹と二人暮らしじゃ、やっぱキツイよね」
ショートカットで美人の彩乃は、同情して悲しそうに言ってメロンパンをかじった。はっきりモノを言うけど、嫌味ではない。
「ううん。困ってないよ。父親代わりの匠が生活費たんまりくれてるもん」
私はそう言ってニコッと笑うと、彩乃とミドリは顔を見合わせて苦笑いになった。
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