あの日のコンビニ

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列に並ぶと、一つ下の後輩を見つけた。目があい、気づけば自然と会話していた。お互い心細かったのかもしれない。 俺は愚痴をこぼす。 「いやー、ウチ、洗濯中だったからマジ服が取り出せなくて困ったわー」 笑いながらお互い話したが、今思えば笑える内容でもなかった気がする。そんな話をした。 会計が自分の番まで回り、俺は商品をレジの前に置いた。店員は電卓で代金を計算していた。コンビニで働いたことがないからわからないが、きっと通常のレジが使えないのだろう。暗くなったら大変だろうな、と俺は当時そう思っていた。 「ありがとうございましたー」 買い物を済ませた俺は、徒歩で家へ帰る。途中、電線が何度か揺れた。
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