足跡
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朝、会社へ行こうと家の門を通り抜けた直後、俺はギョッとして踏み出そうとした足を止めた。 その理由は、アスファルトに無数の足跡がついていたからだ。 まるでそこだけ雨でも降ったかのように、足跡は右から左へ一直線にどこまでも続いていた。 おまけにその足跡には五本の指が認識できる。どういうわけか裸足で外を出歩いたらしい。
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