0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
とある湖へ遊びに行った時のこと。
深夜にその湖の沿線を車で走行中、対向車にパッシングをされた。
さらに走行し続けると、再び対向車にパッシングをされた。
深夜ということもあり、車通りは少ないのだが、すれ違う対向車のほとんどがパッシングをしてきた。
一体なんなのか……。
次にパッシングをされた時、車を停めて車外に出ると……。
先程、パッシングをしてきた車も停車して、運転手が降りてきた。
「おい! 危ないだろ! 何考えてるんだ!」
降りてきた運転手は駆け寄りながら怒鳴ってきた。
怒鳴られた理由が分からず、その運転手に尋ねると。
「子供だよ! 子供! 危ないだろ! ……あれ?」
運転手はそう怒鳴り続けていたが、その視線を車に移した時、首を傾げた。
「おかしいな。車の上にしがみついていたんだが……気のせいか? ……ごめんな」
運転手はそう謝ると、辺りを見回しながら自分の車へと戻っていった。
最初のコメントを投稿しよう!