一目惚れ

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一目惚れ

私は死神、魂を狩る者。 高い電信柱の上から、真下の家を眺めていた。今日の獲物は 85歳、男性。 人生を幸せに生きてきたを絵に描いたような、そんな人だ。魂としてはもうしぶんないけど何だろう、いまいち刺激がない。そんなことを考えながら、今日もお仕事を済ませた。 天国荘に帰る途中 嫌なものを見てしまった。 それは この前失恋したばかりの私の大好きな大貴が、恋人のヤマトとイチャイチャしていた。 ヤマトは 私と同じ死神仲間だ。私は男のヤマトに大貴をとられてしまった。 「…何してるの?お二人さん?」 「……えっ?ミ…ミサ?どうしてここに?」 「おいおいおい⤵ミサ、邪魔をするなよ⤵いい所だったのに。⤵」 『大貴だ。今日も可愛い。』
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