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頭の中であなたが私を見詰めてくる。
キラキラと煌めいていて、うるうると潤んでいて、真っ直ぐに力強くて……
澄み航った空、いえ、水……いえ、曇りのないガラス玉のような瞳
忘れられる訳ないじゃない!
絶対もう1度会って確かめるの!
この胸の高鳴りと苦しさが本物かどうか、もう1度会えばはっきりするわ!
さあ!と意気込んであの店に思いきって乗り込んだ!
ふあぁぁぁぁぁぁぁ…………ん!
な、なんてカワユイのっ?!
ちっこくて丸い手足!
もふもふの体!
スカイブルーな真ん丸お目々!
「好きーっ!!」
「ありがとうございます。諸経費込みで55万円になります」
一目惚れした子猫ちゃんのガラスにヨダレ垂らしてしがみついていると、ペット・ショップのお姉さんがにっこりと微笑んできた。
「…………高っ!」
貯金はたいて即決即買い、お持ち帰りしちゃった!
だって、あなたと目が会っちゃったんだもの
仕方ないよね
「幸せだね、タッくん♪」
『みゃー』と応えてあなたは私を見詰めては悪戯に目を逸らす
そうしていつも私の気を惹いて玩ぶの……
もうっ!
カワイイんだからっ♪
~fin~
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