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私の名前は西園寺 彩。
訳あって、昨日までは少しの間入院していた。
今日は退院日。
身体の痛みは無くなったが、少し傷は残っている。
まあ仕事には支障ない程度なので気にはしない。
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「おはよー、西園寺さん。体調大丈夫?」
職場の更衣室。
私の働く喫茶t…メイド喫茶の同僚、内藤 銀が声をかけてくる。
銀髪にグラマラス。美少女要素をこれでもかというくらいに詰め込んだその容姿や言葉遣い(たぶん意識的にやってる)で店のトップ人気のメイドだ。
「うん、まあなんとか治ったわ」
「あんまり無理しないで、なんかあったら言いなね?」
「ありがと、さ…仕事仕事」
私にとっての日常がスタートする。
さーて、今日は何も起こらないでよ?
そんな私のささやかな願いは、少なくとも勤務中は叶えられていた。
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