アイム ア バンギャル

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アイム ア バンギャル

轟く黄色い歓声、薄いサワー片手に壁にもたれかかった。 (あと2バンドもある…) ふわぁと一つ欠伸をすれば横にタイニーなロリィタがやってきた。 「ユゥきさんお疲れー」 「疲れたよ~あと2バンドもあるよー」 「対盤のつらいとこですにゃ」 「あーでも逆ダイしたい…前行くか…」 「優しい私めがドリンク持っといてあげよう」 「ありがと~しょこぽむ天使~」 お目当のバンドは4番め。やっと動員が2桁で安定し3桁目指して驀進中。 何を隠そうベースの人、私の彼氏です。 「ヴォオオオオオオオイ!!ついて来れんのかァ!!!!」 これは特にお目当のバンドでないけど暴れるには最適。前の子めがけて背面アタック(以下逆ダイと表記) 「あーーースッキリしたー」 「ははは顔が輝いてる」 「上司うぜえって思いながら暴れてきた」 「いいと思う」 短大卒業して入った会社ももう5年目で。給料ソコソコ休み取りやすいから続けてるようなもんです。平日だろうが休日だろうが500円片手にライブハウスへ。こっちが本職ってもんよ。 私、バンギャルです。 「私前いってくるねー!」 「いてらー」 一個前のバンド目当だった相方のしょこぽむは今日も可愛く咲いている。 可愛い見た目に投げられたピックを逃さない反射神経。いとも簡単に柵を乗りこなす上腕二頭筋。あれ見るの好き。
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