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ジ・エンド
僕の32年間はこうだったらいいな、で出来ていた。
超強いサッカーチームのキャプテンだったら。
イケメンでアイドルグループのトップにたったら。
頭脳明晰で発明家になって賞までもらったら。
宇宙飛行士に選ばれて宇宙にいけたなら。
そう幼い頃から、色んな何者になりたかった。
でもね、本当の僕は違った。
小学生の頃から薄々わかってきた。
テストは悪い点ばかりだったし、足も遅かった。
うまく皆と話せないし、
僕は小学校ではいじめられていた。
あの時はどうやって努力すればいいかわからなかった。
だからずっと絵を描いていた。
自分の頭の中にある想像を紙にぶつけていた・・・。
お母さんが死んだり、悲しいときも絵を描いていた。
お母さんの笑顔を描いたら、なんだか、心が軽くなった。
あれからずっと人の絵を描いてる。
そして高校生になって、思春期になってから女の子の絵ばかり描くようになった。
実際はこんな可愛い娘、いないだろってくらい、優しくて癒される笑顔、ナイスバディ。
小さい胸も、大きい胸も足のか細さも、全部愛おしくなる。
僕は描いて癒されていた。
そして今は・・・。
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