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昨日は、庭園を散歩と言いながら肌を何度も重ねて二人は愛し合った。その結果、今朝は気だるい朝を迎えていた。 食欲がやっと訪れ、二人は食事を食べる準備を始め、ドアの向こうに食事を取りに行ったアンドリューは、料理と一緒に置かれている手紙を読み、晴れやかな顔を浮かべた。 「流石コンだ。ソートラス伯爵とバッカム男爵が黒幕であるとの証拠を掴んだか。ベティも、リリナの代役を上手くやったようだ。二人共、よくやってくれた」 満足気に頷くと、リリナに声を掛けた。 「リリナ。食事を終えたら王宮へ帰ろう。コン達の作戦が成功して敵を一掃出来そうだ。今頃は彼らの処分が検討されているだろう」 「それは、ああ、良かったわ。それで、誰が犯人だったのかしら、分かったのなら、もう大丈夫なのね」 とは言うものの、リリナは不安そうな表情になる。 「ドリュー。ベティは大丈夫かしら。私の代わりに怪我とかしてないかしら。もしベティに何かあったら」 リリナは手を固く握り締め、下を向く。 そんなリリナにワゴン車を押しながらアンドリューは、明るい声で返事をした。 「大丈夫だよ。ジャスパーの所で私達を待っている。やはり黒幕はソートラス伯爵だったよ。彼の計画に手を貸していたバッカム男爵も処分される。安心して良い」 アンドリューのその言葉に、リリナは顔を上げ表情が和らぎ、やっと微笑む。
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