序章 朝鮮半島にて

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前回のブンロクの役で 圧倒的な強さで 朝鮮軍を 倒した キヨマサは 敵である 彼らから 鬼上官と 畏れられていたが 結局 和平を望む一派と対立して キヨマサは 日の本のヒデヨシの所へ 帰らされたのだが この物語とは あまり関係ないため 話を次のケイチョウの役へ進めます ケイチョウの役で 激戦となった蔚山城 日の本軍の砦であるが いま 朝鮮軍の大軍に 包囲されて ぼろぼろの状況に 光明が なんと 鬼上官と畏れられてるキヨマサが わずかな手勢で駆けつけて 敵を 蹴散らしていました。 「我こそは嘉藤キヨマサなり~ひと食い虎をもしとめたこの槍で貴様ら葬ってくれるわ!」と大和言葉を 大きな声で 喚く 武将 キヨマサ 言葉は通じなくても 気迫は 敵にわかるようで みなたじたじと なっているも しかし 果敢に挑んでくるものが数名 彼らは 何か特殊な武術でもやっているのか キヨマサの槍を かわしては 短刀で 斬りかかってきます 「貴様らなかなかやるなぁ」と感心しつつ 油断なく 相手とやりあうキヨマサを 包囲するように 数名がかりで その輪を縮めてきて キヨマサも 槍の間合いから 近づいた彼らに対して 槍を地面に刺すや 刀を抜き放ち 喧喧諤諤 刃を交えていますが やはり 彼ら手練で なかなか 倒すことかなわず じりじりと 包囲が狭められたその時 一人の武士が 空から舞い降りるや「一人に多勢とは卑怯なり我、炎源之助助太刀いたす」と 素手で戦いはじめました。 敵の小刀を 手首などを 打ちすえ 叩き落としては 一撃の拳や蹴りで仕留めていくのを 見つつ「お主何やら武術やっておるのじゃな」とキヨマサ 刀で敵を切り伏せては話しかけてくるくらい余裕が戻ったようで 「炎聖流を学びました」と応え また一人 倒したところで キヨマサを狙ってきた 敵の一団は「鬼上官以外に強きものが現れた。これはかなわん。退却せよ」と言ったように思われた瞬間 彼らは 退却していきました。 どうやら 彼らは 名だたる鬼上官 嘉藤キヨマサを抹殺するために遣わされた一団のようで 他の敵の兵士はまだ 日の本の武士とやりあっています。 「炎殿、助かったぞ、あやつらも妙な武術使っていたの」 「はいおそらく大陸の武術でしょう」
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